第5回 bucca展 - bucca ページ！

　　　第5回 bucca展

　　　　　会期　2017年11月6日(月)～11日(土) [ 6(月): 12-19時, 7(火)-10(金): 11-18時, 11(土): 11-17時 ]

オープニングパーティ 11月6日(月) 17時

　　　　　場所　ギャラリーイイブリッジ (ii-BRIDGE)　東京都千代田区飯田橋4-7-4　　　　　

出展作品（50音順）　　　< 作品名◆ 書名◆ 著（編）者名◆ 発行所◆ 作者名◆ 職業◆ 制作意図・解説 >

作品名◆らくちん書道の本書　名◆『書 1』著（編）者名◆佐藤顕弘（AGASHI）他発行所◆光村図書作者名◆AGASHI 職　業◆書を教える人制作意図・解説高校の書道の教科書をつくりました。書道用品と一緒だと便利かな？

作品名◆What is real? 書　名◆『鏡の国のアリス』著（編）者名◆ルイス・キャロル発行所◆新書館作者名◆有泉仁見職　業◆アートセラピスト制作意図・解説鏡の向こうに広がるもうひとつの世界。何が現実で何が幻想？背表紙の穴をのぞけば、そこは閉ざされた空間に広がる無限の世界。めくるめく幻想の世界で、廻り、踊り、歌いましょう！

作品名◆Discovery 書　名◆『街の中でみつけた音』著（編）者名◆吉村弘発行所◆春秋社作者名◆有泉尚職　業◆映像屋制作意図・解説本を通して音を「見つける」という事

作品名◆行間への贈り物書　名◆『ルネ・シャール全詩集』著（編）者名◆ルネ・シャール　吉本素子訳発行所◆青土社作者名◆石川勝一職　業◆装丁・版画家制作意図・解説羽が回っている理由を問わない。草の種が揺れている訳など不明。ルネ・シャールは29年前に81歳で亡くなったフランスの詩人。「フランスの現代詩の最高峰」とこの本の帯にある。五つ星以上の難解さである。分からないまま読み進める。この「行間への贈り物」をシャールは受け取ってくれるだろうか・・・。

作品名◆青い花書　名◆『青い花』著（編）者名◆ノヴァーリス発行所◆岩波書店作者名◆大野まみ職　業◆イラストレーター制作意図・解説ノヴァーリス未完の小説。主人公ハインリヒが夢の中で出会った青い花の花弁に垣間見えた少女の面影。幻想的で詩的、愛ある豊かな解決によって、日常、些細な事柄も深みが増し、過去、現在をそして未来をより豊かにすることが出来ると思わせてくれた。

作品名◆Order number 000551 & 000552 書　名◆ 著（編）者名◆ 発行所◆ 作者名◆大橋ギイチ職　業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説今やワンクリックするだけで、パッケージされた書籍が手元に届く時代。言葉やビジュアルを運ぶ器としての紙の綴りも、コンテンツを切り離してみると料理の入っていないお皿のようなもの。たとえば、お気に入りの絵にお気に入りの額縁を見立てるように、ワンクリックでお気に入りの装丁を手にする時代が来てもなんら不思議ではない。

作品名◆ラビリンスー迷宮書　名◆『源氏物語　』著（編）者名◆紫式部著　瀬戸内寂聴訳発行所◆講談社作者名◆大森澪職　業◆画家制作意図・解説人の心の内は果てしなく続く迷宮の回廊を彷徨って行くように感じます。それは源氏物語の世でも現代でも変わりないと思います。モチーフには自作のコラージュ、、、天使のいる場所、、、を使い引き出しを開けても閉めても続く迷宮を表現しました。

作品名◆一風呂浴びてくるか。書　名◆『銭湯』著（編）者名◆町田忍発行所◆ミネルヴァ書房作者名◆小倉正巳職　業◆イラストレーター制作意図・解説木の風呂桶をメインモチーフに使い、最近少なくなった銭湯の雰囲気をタイルで表現。＊桶の下のタイルが蓋になっているので両手で持ち上げて中をご覧ください。

作品名◆『世紀末画廊』の為のbucca 書　名◆『世紀末画廊』著（編）者名◆澁澤龍彦発行所◆河出書房新社作者名◆忍足博子職　業◆アーチスト制作意図・解説「読む」　イ；文字を読む　ロ；時代を読む　ハ；心を読む。まさにこの読むにぴったりな知識の宝庫。澁澤龍彦の世界は私のあこがれの的です。今回はその１冊を取り上げ澁澤ワールドをブックカバーにとじ込めました。

作品名◆私たちに見えるもの、私たちが見ているもの書　名◆『高慢と偏見』（上・下）著（編）者名◆ジェイン・オースティン発行所◆光文社作者名◆唐澤亜紀職　業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説『高慢と偏見』は、オースティンの代表作にふさわしく19世紀英国中産階級の閉鎖的な社会をまざまざと描いています。日常の小さなドラマを掘り下げながら登場人物の心のひだを精緻に描き出す様は、まさに彼女の面目躍如と言えるでしょう。今回は作者の視点を通し、私たちが「見ている」と思っているものの本質について考察した

作品名◆太古の暴君、今私も！？書　名◆『NHKスペシャル　完全解剖ティラノサウルス』著（編）者名◆土屋健発行所◆NHK出版作者名◆沓名輝政職　業◆折紙瞑想家制作意図・解説だれでも暴君。自分らしく暴君。暴君バンザイ！！ 3Dホログラムに3D折り紙。「ティラノサウルス」吉野一生創作。21個の15㎝角折紙を組合わせて制作。

作品名◆果てなき本の旅書　名◆『アカデミックキャピタリズムを超えて』上山隆大著　『日本の都市のなにが問題か』山崎福寿著発行所◆ともにNTT出版作者名◆児玉小百合職　業◆秘書制作意図・解説本は著者の頭の中で生まれ、果てなき旅を続ける。秘書として私は誕生の瞬間を見てきた。一方読者としての私の定位置は温かなハートと共にある。たとえその頭の中はこのぺんぺん草ほどのものであったとしても。

作品名◆時の由来（ゆらい）書　名◆『おんな城主　直虎』著（編）者名◆森下佳子発行所◆NHK出版作者名◆杉山輝之職　業◆造形アーティスト制作意図・解説陣羽織のフォルムを半立体にし、その中に織り込まれた現代のエンブレムの形で製作した。

作品名◆Sumi・アート書　名◆『墨いろ』著（編）者名◆篠田桃紅発行所◆PHP研究所作者名◆鈴木昇岳職　業◆墨・アーティスト制作意図・解説現在、墨で描く絵が衰退を辿っている。多くの人達が墨絵を描いてはいるが、その多くはモノクロ写真に近い感覚である。それ故、日本人の心の奥深くにある墨いろを表出させてくれる墨の抽象画の先駆者である篠田桃紅の本をブックカバーに選出した。

作品名◆楽しみつづける書　名◆『ひとりで学んで、画家への夢を追いかけたアンリルソー』著（編）者名◆ミッシェル・マーケル作　アマンダ・ホール絵発行所◆六燿社作者名◆鈴木保子職　業◆和綿ワクワク愛好家制作意図・解説どこまでも楽しんだルソーの生き方と他の人と「楽しむ」にひろがっていく展開が素敵でした。おおらかさや大きな歓びが絵の中から溢れ出てきます。その世界で考えることを止め、糸が板杼（いたひ）に絡みつくまま沢山の色や素材と遊んで出来た作品です。五感のはたらきをいとおしく感じた時間でした。

作品名◆生命の化石書　名◆『生命の起源を探る』著（編）者名◆奥野誠/馬場昭次/山下雅道発行所◆東京大学出版会作者名◆須鑓威職　業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説無の世界から、暗闇にわずかな光が差し込み、有機化合物が生まれ、生命が誕生する。その長い時を化石に表現した。イチョウは古代からの樹木である。型を作り、そこに透明樹脂を流し込み、磨きを重ねて作成素材／アクリル FRP 透明樹脂

作品名◆カバーが書皮の場合書　名◆ 著（編）者名◆ 発行所◆ 作者名◆中島慶章職　業◆デザイナー制作意図・解説ここでいう「カバー」とは書皮のこと。書店で「カバーをつけますか？」のアレである。ここでいう「私」とは本そのものである。装丁家によって作られた本が書皮によって覆われる・・・それが素敵な装いなのか、それをはがして早くそのものを見たいのか。本は男にとって「女」である。

作品名◆ふわもこ・ねこ書　名◆『世界のねこみち』著（編）者名◆岩合光昭発行所◆朝日新聞出版作者名◆西麻実職　業◆事務制作意図・解説猫ってみてても、ふれてもいやされる・・・完全に自然体の猫写真を見ながら、その本の手ざわりも猫っぽくあったらという想いで作っています。持っただけで猫にふれているようなあったかさが感じられるような、そんな本になっていればニャー。

作品名◆飛行機乗りの持ち物書　名◆『星の王子様』著（編）者名◆サンテグジュペリ発行所◆ 作者名◆西裕一郎職　業◆WEB Designer 制作意図・解説飛行機に乗り、飛行機と消えた著者。もし飛行機に乗るときに、自分の本を持っていっているとしたら・・・という想像からマニュアルをとじるように本をリメイクしました。何の変哲もない真ちゅうの板を機のポケットに入れて、サバイバルセットと共に。

作品名◆輝く富はかぐや姫書　名◆『かぐや姫はじつは貨幣である』著（編）者名◆大竹慎一／丸山隆司発行所◆ 作者名◆野村富美職　業◆アーティスト制作意図・解説黄昏の稲穂、かぐや姫というキーワードがつながり本のタイトルのイメージが完成しました。ブックカバーの材質は竹紙（竹の皮をつかった紙）皆様にきらきらな富をさずけるイメージの作品に仕上げました。

作品名◆二十億光年の呼吸書　名◆『谷川俊太郎詩集』著（編）者名◆谷川俊太郎発行所◆思潮社作者名◆菱沼勉職　業◆美術家制作意図・解説 37年前、私の本箱にやってきた谷川俊太郎はまだ孤独なのでしょうか。

作品名◆雪根開き書　名◆『俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する』著（編）者名◆藍月要発行所◆角川ファミ通文庫作者名◆平山弘美職　業◆ 制作意図・解説突如高校生が異世界に飛ばされドタバタ青春ストーリー・・・と思いきや・・・。深い深いつながりの物語。ド　コ　ニ　モ　ナ　イ変容（魔法）　心根　発動　する

作品名◆Le Petit Prince 書　名◆『星の王子様』著（編）者名◆池澤夏樹発行所◆集英社作者名◆福島章人職　業◆会社員制作意図・解説文中「大切な事は目に見えないからね」の一文がある。本を読まなければ内容も、又読んでも真意がつかめない事も多々ある。中のストーリーを表現した。

作品名◆復活そして再生書　名◆『竜の柩』著（編）者名◆高橋克彦発行所◆祥伝社作者名◆古谷睦美（緋龍）職　業◆ジュエリーデザイナー制作意図・解説架空の生きものとされている龍。アジアのみならず西洋にも広がる龍の伝説。今も必ず身近な所に存在すると私は信じている。ホラ！ここにも！

作品名◆屋根のはなし書　名◆『物語ものの建築史　屋根のはなし』著（編）者名◆山田幸一監修石田潤一郎著発行所◆鹿島出版会作者名◆松本平六正久職　業◆ギャラリー経営　ポツポツ物作り制作意図・解説日本建築の醍醐味は屋根にあり。本を開いて上に向けたら、はいそれだけで切妻屋根の出来上がり。ってなわけで屋根のはなしの本の屋根。

作品名◆できたての味を想像しながら・・・書　名◆『世界一美味しい煮卵の作り方』著（編）者名◆ 発行所◆ 作者名◆三森佑有子職　業◆自営業制作意図・解説人間が生きて行くための基本は食！！簡単にできておいしいのが一番！！

作品名◆陰影礼賛書　名◆『陰影礼賛』著（編）者名◆谷埼潤一郎発行所◆中央公論新社作者名◆森永沙絵子職　業◆テキスタイルデザイナー制作意図・解説本書は日本における空間や色づかい、そして陰影を著者の目線から描いている。本の中では繊細な言葉で古来の色彩やモノについてわかりやすく表現されており、私自身が受けた本からのイメージを色とテクスチャを使用し陰影をもったカバーを制作した。

作品名◆それぞれのマル書　名◆『倚りかからず』著（編）者名◆茨木のり子発行所◆筑摩書房作者名◆山崎倖子職　業◆墨の絵制作意図・解説同じ様にみえるマルだが、一個一個それぞれに違います。同じ様にみえてもそれぞれに個性を持っているのです。その個性を尊重し存在し続ける。ーー倚りかからないで。

作品名◆尾瀬の森を知る書　名◆『尾瀬の森を知る』著（編）者名◆ 発行所◆山と渓谷社作者名◆吉澤正職　業◆画家制作意図・解説白樺の切り株と金箔、銀箔を使いました。下の台座はカリンの木で帯を意識しています。森と人とのつながり、自然の再生の力を感じていただければと思います。

作品名◆桜の森の満開の下には何がある？書　名◆『桜の森の満開の下』著（編）者名◆坂口安吾発行所◆講談社作者名◆吉林優職　業◆グラフィックデザイナー制作意図・解説この話は山賊と残酷で美しい女の話だ。山賊はこの女を愛していた。取り憑かれたように女のいう事を聞く。やがて破滅を迎える。女の屍体を見て虚しく泣く男が残る。桜が咲き人々を楽しませてくれる時間は儚い、そして愛でる私たちの人生も同じだ。女を桜の下に葬ったのだろうか？　この男はこの女を愛していたのだろうか？

作品名◆千年の時を越えても変わらずに・・・書　名◆『枕草子』著（編）者名◆清少納言発行所◆角川学芸出版作者名◆Ringorin 職　業◆フローリスト制作意図・解説経文を書き写した事から「経木（きょうぎ）」という名がついた。紙が普及する前は広く一般記録媒体として用いられ、削れば書き直しが何度でも可能という優れもの。清少納言もこの経木に関わった事もあったのではないかと紙に墨を載せる前には・・・と想像した。